REVO®システム用 RUP1 超音波プローブ
RUP1 プローブの導入で、三次元測定機の測定作業の一環として自動厚さ測定を行えるようになります。
5 軸三次元測定機で超音波厚さ測定
超音波による厚さ検査可能な RUP1 超音波プローブで、REVO® システムのマルチセンサー機能が拡充します。
RUP1 プローブは、通常の超音波システムとは異なり、信号伝達を確保するための水タンクやジェルを必要としません。検査対象との伝達確保には、それらの代わりに画期的なエラストマ製先端球を使用しています。そのため、オシロスコープ画面を理解できるスキルの高いオペレータが不要で、また専用タンクに占有されていた現場スペースを有効活用できます。
超音波を使用して片側から測定できるため、従来の接触式プローブ測定では内側に入り込めずに測定できなかったパーツでも、RUP1 なら厚さ測定が可能です。
RUP1 は、精密測定ソフトウェア MODUS™ (バージョン 1.12) と UCCsuite (バージョン 5.8) に完全対応しています。
航空機の着陸装置用パーツや発電機の駆動軸、中空の航空機用ブレード、これら以外にも無数のパーツ測定で RUP1 の大きなメリットを感じていただけるでしょう。
RUP1 の特長とメリット
- RUP1 超音波プローブは、MRS2 チェンジラックと互換性があるため、REVO システムで他のプローブと自動で切り替えて使用できます。
- RUP1 プローブは 20MHz トランスデューサを内蔵し、10µm より高い精度で 1mm~20mm 厚さのタッチ測定が可能です。
- 画期的なエラストマ製先端球が採用されているため、プローブと材料がしっかりと結合し、また信号伝達を確保するための水タンクやジェルが不要になっています。
- オシロスコープ画面を解釈できる熟練オペレータがいなくても作業できるため、コスト削減につながります。
- RUP1 超音波プローブは、MODUS と UCCsuite に完全対応です。
- 形状や材料のキャリブレーション
- 先端球の寸法の把握と補正
- 測定対象材料の非平行面における材料の裏面角度を基準にした REVO ヘッド位置の自動算出
- 先端球の消耗度把握
- 測定結果をグラフィカルに確認できる、スタンドアロンのシグナルビューアも用意しています。
技術仕様
機能 | 特徴 |
厚さ測定範囲 | 1mm~20mm (アルミニウム、スチール、チタンなど一般的な金属製パーツ)。 鋳鉄製、CF 製、GF 製、ガラス製、付加物質製パーツやコーティング済みパーツは非対応 |
厚さ測定の精度 | • 0.010mm 以上 (平行面) • 0.100mm 以上 (10°以下のくさび角) |
先端球の組成 | エラストマ球、エチレングリコールと蒸留水の溶液で膨化 |
使用時の寿命 | 1~5 勤務シフト (環境に依存) |
待機時の寿命 | 7 日 (保護キャップをつけてラックに保管した場合) |
保管時の寿命 | 12 か月以上 |
測定方法 | ほぼ平行な面や 10°以下のくさび角の点測定 |
プローブの交換 | マルチセンサー測定システムの一部として自動交換可能 |
延長保証
万が一の事態に備えて、購入から 3 か月以内の新しい三次元測定機用製品には、3 年間への延長保証をご利用いただけます。詳細は購入元にお問い合わせください。