クローズドタイプ光学式エンコーダ
クローズドタイプ光学式エンコーダのラインナップ
FORTiS-S™ - 標準サイズのクローズドタイプリニアエンコーダ
FORTiS は、実績あるレニショーアブソリュートエンコーダ技術を超堅牢ボディに融合したエンコーダです。過酷な環境で高精度な測定が可能で、従来のシステムにはない強みがあります。
- 非接触設計 - 機械的な摩耗ゼロで、長寿命
- 低ヒステリシス - スムーズなフィードバックと動的性能の向上
- 革新的なリードヘッド設計 - 高い振動耐性
- 独自の密封構造 - 油や切り粉に対しての高い保護
- 特許を取得したセットアップ LED - 内蔵 LED を目安にして、取付けとセットアップを簡単実施可能
FORTiS-N™ - ナローサイズのクローズドタイプリニアエンコーダ
FORTiS-N は、FORTiS-S と同じテクノロジーとメリットを、細い本体に融合したリニアエンコーダです。スペースに制限がある場合にうってつけです。
- 非接触設計 - 機械的な摩耗ゼロで、長寿命
- 同調質量ダンパー - クラストップクラスの振動耐性を実現
- 小型/軽量機械に最適
- 加工面またはマウンティングスパー (オプション) に直接取付け
- 特許取得済み LED で簡単かつミスなく取付け
仕様について相談する
レニショークローズドタイプ光学式エンコーダの概要
クローズドタイプ光学式エンコーダは、リードヘッド本体に取り付けた密封ユニットに電子部品と光学部品を格納しています。そしてその密封ユニットとエンコーダスケールの両方を、密封した筐体で保護しています。このような設計により、液体や切り粉の侵入に対して高い耐性を確保しています。
クローズドタイプエンコーダの筐体は、長手方向に延びたリップシールと密閉したエンドキャップを備えており、リードヘッド本体がブレードを介して密封した光学ユニットと接続され、ストロークに沿ってリップシール内部を移動します。
直線軸の動きにより、リードヘッドと光学ユニットが、機械的に接触することなくアブソリュートスケール (本体内部に固定) の上を往復します。
スケールには、幅全域に明暗がはっきりとした絶対位置目盛りが刻まれていて、レンズを介してリードヘッド内部のディテクタアレイに画像投影されます。なお、直線位置の測定値は、デジタル形式で出力され、各種業界標準のシリアル通信プロトコルに対応しています。
機械の振動の問題を解決
従来的なクローズドタイプエンコーダは、共振周波数に近い機械の振動を受けると位置精度が低下することがあり、振動が激しくなるとアラームが発生したり、機械が緊急停止したりすることもあります。
レニショーの FORTiS には、同調質量ダンパーをはじめ、振動に対する耐性を高めるための独自設計を組み込んでいます。エンコーダの共振周波数においても高い位置安定性を確保し、激しい振動にさらされる過酷な環境下でも安定した動作を実現しています。
FORTiS の振動耐性の詳細については、ホワイトペーパーをご覧ください。
簡単取付け - 1 回でミスなく取付け完了
FORTiS には、専門的なスキルや機器がなくても取り付けられる設計が施されています。例えばセットアップ LED を搭載しており、この LED の点灯パターンから、調整が必要なのか取付け状態が最適なのかなどを判断することができます。
また、高度診断ツール ADTa-100 を使うことで、位置ごとの信号強度といったエンコーダのデータをリアルタイムに取得することもできます。ADTa-100 は、Windows® タブレットや PC に USB ケーブルで接続できます。
FORTiS のアライメントと取付けについては、こちらの動画もご覧ください。
エアの消費を約 9 割削減
FORTiS のエアパージなら、CO2e 排出量の大幅減と電気代の節約を見込むことができます。エア消費量の削減に貢献するのが DuraSeal™ リップシールで、エアパージとしての効果はしっかりと確保しつつ、他のクローズドタイプエンコーダと比較して圧縮空気の消費量を最大で 91% 削減します。
こちらのアプリケーションノートにて、標準的な動作環境で二酸化炭素放出量を削減する手段について解説しています。ぜひご覧ください。