ATOM DX™ インクリメンタルエンコーダシステム with RCLC リニアスケール
機能
- リードヘッドから直接デジタル出力
- リードヘッドサイズ: 20.5×12.7×10.85mm (上面接続タイプは 20.5×12.7×7.85mm)
- 最高分解能 2.5nm
- 最高速度 20m/s
- 低周期誤差: ±75nm 未満 (20µm ピッチ用)、±120nm 未満 (40µm ピッチ用)
メリット
- 小型
- インターフェース別途不要
- オプティカルフィルタ機構で汚れに対する高い耐性を確保
- トラブルシューティングや取付けに役立つ、高度診断ツールに対応
- 安定した品質
- 低熱膨張率 (約 8µm/m/℃) のガラススケール
ATOM DX とは
ATOM DX は、デジタル信号をリードヘッドから出力する、レニショー最小の光学式インクリメンタルエンコーダです。位置フィードバック、内挿分割処理、オプティカルフィルタ機構を、超小型パッケージに実装しています。
アクセサリの 高度診断ツール ADTi-100 とソフトウェア ADT View を介して、要件の厳しいモーションコントロールシステムにおけるエンコーダセットアップの最適化や現場での診断やトラブルシューティングに役立つ詳細情報を取得できます。
最高分解能は 2.5nm で、多種多様な構成に対応可能です。
ATOM DX にはケーブルタイプと上面接続タイプがあり、20µm または 40µm ピッチのスケールと使用します。
RCLC スケールとは
RCLC は、20µm または 40µm ピッチのインクリメンタル目盛りを刻んだ、最大長 130mm のガラススケールです。RCLC は測定精度±3µm で、スケールの中央と端に 1 個ずつリファレンスマークを実装しています。リファレンスマークは、スケールに対するリードヘッドの向きで選択します。
RCLC は両面テープで機材に固定します。両面テープは、機材に影響されない熱膨張率を維持できるように製造されています。
このエンコーダシステムのメリット
省スペース用超小型エンコーダ
ATOM DX は 20.5mm×12.7mm×7.85mm という小型なため、極めてスペースが限られている場合でも取付け可能です。ケーブルタイプと上面接続タイプがあります。
トラブルシューティングとトラブル解決が簡単
高度診断ツールは ATOM DX リードヘッドからさまざまなリアルタイムデータを取得します。取得したデータは、ソフトウェアの ADT View で表示します。システムのセットアップには、リードヘッド内蔵のセットアップ LED で十分なことがほとんどですが、通常よりも取付け条件が難しい場合に高度診断ツールが有効です。また、高度診断ツールは、エンコーダパフォーマンスの確認やシステムのトラブルシューティングにも活用できます。
高性能
最高分解能 2.5nm、低周期誤差、低ジッタの ATOM DX は、高性能なエンコーダです。リードヘッドからのデジタル信号出力と市場での高い実績を誇るレニショーのオプティカルフィルタ機構を実装しており、今日のモーションシステムにとっての強力な基盤となります。
高度診断ツール ADTi-100 (アクセサリ)
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ATOM DX エンコーダシステムは 高度診断ツール ADTi-100 とソフトウェアの ADT View に対応しています。取付けや診断が難しい場合に役に立つ、エンコーダのさまざまなデータをリアルタイムで取得できます。ソフトウェアのインターフェースは直感的な作りになっています。また、下記の機能が使用できます。
- リモートキャリブレーション
- 軸のフルストロークにわたる信号の最適化
- リファレンスマークの表示
- エンコーダ位置をデジタル表示 (スケールに対する相対位置)
- 時間 v.s. 速度グラフのモニタリング
- データのエクスポートと保存
技術仕様
対応スケール | 両面テープ式ガラススケール |
リードヘッドサイズ (長さ×幅×厚さ) | ケーブルタイプ: 20.5mm×12.7mm×10.85mm 上面接続タイプ: 20.5mm×12.7mm×7.85mm |
スケールピッチ | 20µm と 40µm |
熱膨張率 (20℃時) | 約 8µm/m/℃ |
精度等級 (20℃時) | ±3µm |
リファレンスマーク | 単一リファレンスマーク (スケールの中央または端) |
リミットスイッチ | 該当なし |
スケール長 | 10mm~130mm |
最高速度 | 最高 20m/s (詳細はデータシート参照) |
周期誤差 | 20µm タイプ: 平均±75nm 未満 40µm タイプ: 平均±120nm 未満 |
動的信号制御 | オートゲインコントロール、オートオフセットコントロールなどの、さまざまな作動条件で最適性能を達成するためのリアルタイム信号適正化処理 |
インクリメンタル信号 | 分解能 10µm~2.5nm (詳細はデータシート参照) |
電気接続 | ケーブルタイプ: 0.2m、0.5m、1m、1.5m、2m、3m、D サブコネクタ (9 および 15 ピン) ケーブル長 0.5m、1m、3m: JST 10 ピンコネクタ 上面接続タイプ: JST 10 ピンコネクタ |
電源 | 5V-5/+10%、平均 <200mA 完全終端 |
振動 (動作時) | 最大 100m/s²@55Hz~2,000Hz、3 軸 |
衝撃 (動作) | 1,000m/s²、6ms、½ sine、3 軸 |
動作時温度 | 0℃~+70℃ |
防水防塵性能 | IP40 |
詳細については、データシートを参照してください。