ナビゲーションのスキップ

XR20 回転軸割り出し角度測定装置

機械精度にとって極めて重要な意味を持つのが回転軸の位置決めです。回転軸のキャリブレーションを±1arc 秒の精度で短時間で行うツール、それが XR20 回転軸割り出し角度測定装置です。

角度位置決め誤差、軸のアライメント誤差など、誤差のない機械などありません。

機械の最適なパフォーマンスを得るには、測定装置を用いた誤差の早期発見が有効です。XR20 は、XL-80 や XM-60 と組み合わせて使う、高精度ツールです。

XR20 は無線通信、モジュラ式の取付けといった特徴から、幅広い機械に柔軟にご活用いただけます。取得したキャリブレーションデータをもとに、誤差をチェックしたり、パフォーマンスの傾向と把握して効率的なメンテナンスや補修の計画をたてることができます。

XR20 - XR20 と XM-60 を使ったテスト

回転軸割り出し角度測定装置とは

XR20 は、角度反射鏡とこの反射鏡を接続した高精度サーボ制御軸から構成されます。超高精度なエンコーダシステムがメインベアリングに刻まれたスケールを読み取ってこの制御軸の角度位置を制御しています。また同様に、本体のハウジングを基準にして光学部品の角度位置も、制御されます。

XR20 は、XM-60XL-80 と連携して、ステージやジグ、工作機械の回転軸のキャリブレーションを行う装置です。

主なメリット

簡単操作のアイコン

柔軟な取付け方法

ロータリテーブルや旋盤などに簡単に取付け可能です。

アライメントターゲットのアイコン

直感的な設計

アライメントターゲットが内蔵されているため、効率的なセットアップが可能です。

パフォーマンスの証明アイコン

自動キャリブレーション

測定前のキャリブレーションサイクルで、アライメント誤差を補正します。

高精度のアイコン

高精度

どの取付け方向でも±1arc 秒の精度で測定します。

XR20 を使ったオフアクシスロータリ測定

XR20 には、コンパクトで軽量でセットアップがしやすいこと、ワイヤレス操作が可能なこと、ユーザーフレンドリなソフトウェアがあること、そういった特徴があります。おかげで、テストのセットアップ時間を 40%、テスト時間にいたっては 20% 短縮できました。

さらに、ワイヤレス通信のおかげで、テストをより安全に行えるようになり、監視も問題なく行えるようになりました。その結果、現場作業を邪魔することがなくなり、作業と品質管理という点で大きな利点となっています。

Hurco 社 (台湾)

XR20 のアクセサリ

オンラインストアにてアクセサリやスペアパーツをご用意しております。

オンライン購入

CARTO を使った回転軸のキャリブレーション

CARTO は、XL-80 レーザーシステムや XM-60 マルチアクシスキャリブレータを使った回転軸測定のデータ取得、解析に使用するソフトウェアです。CARTO は 3 種類のアプリケーションから構成されます。

  • Capture: 測定データの取得
  • Explore: 国際規格に則った解析
  • Compensate: 誤差の高速補正

CARTO では、シンプルなフローでデータを簡単に取得したり扱ったりできます。XR20 は最新の Bluetooth Low Energy (BLE) を採用しており、PC と簡単に接続できます。低消費電力でもあるためバッテリ交換も頻繁にする必要がありません。

符号の自動検出や最初のターゲットのプリセットといった内蔵機能により、確実に 1 回で正しいデータを取得できます。レニショーのキャリブレーション製品と連携して、生産性の向上が図れます。

オフアクシスロータリ測定

CARTO にはオフアクシスロータリ測定モードが搭載されています。XR20 を回転軸の中心に設置できない 5 軸機の回転軸割り出し精度を効率的に測定するためのモードです。

回転軸と直線軸を同期してレーザービームのテスト中のアライメントを維持するパートプログラムを生成します。

XR20 90°ブラケット

正確に測定するには、テストする軸に対する XR20 の取付けが重要です。複雑な治具をユーザー側で作製する必要がないよう、レニショーは XR20 用 90°ブラケットを開発しました。このアクセサリは、正確なテストを行えるよう、厳格な公差で製造しています。

着脱式のマグネット脚部とボルトでの直接固定用の穴があるため、さまざまな方法で取付け可能です。このブラケットは、オフアクシスロータリ測定や、トラニオンタイプの機械でオンアクシスでの取付けが困難な場合にも便利です。

OEM ユーザー向けのカスタム治具用の製造仕様詳細は、XR20 ユーザーガイドをご覧ください。

XM-60 multi-axis calibrator and five axis measurement

幅広い取付け方法

回転軸への XR20 の取付けは、マウントを使って行います。

標準の取付け

通常は、取付けリングとセンタリングエイドの周囲に刻まれたマークを使うことで、簡単に軸の中心に合わせて取り付けられます。

その他の取付け

中央にくぼみがあって取り付けにくいロータリテーブルに XR20 を取り付ける際に使用します。チャック (旋盤) アダプタやカスタムマウントに XR20 を固定する際にも使用します。

XR20 回転軸割り出し角度測定装置の取付け

また、製品のパフォーマンスを引き出すための製品トレーニングも提供しております。測定内容やトレーニング内容について、お気軽にご相談ください。

問合せ

FAQ

XR20 に定期的な再校正は必要ですか?

通常の環境で製品を使用した場合の推奨校正期間は、36 か月間です。極端な操作環境で使用したり、損傷が疑われたりする場合には、より頻繁に校正を実施することを推奨します。適用する品質保証の基準や、国内や地域の規制によっては、さらに頻繁に校正する必要があります。

XR20 本体の保管、輸送または使用時に、過度の衝撃や振動を与えたり、極端な温度、圧力または湿度にさらしたりしないようにしてください。校正が無効になる場合があります。

詳細については、キャリブレーションのサービス、修理、再校正をご覧ください。

XR20 の精度は向きにかかわらず同じですか?

はい、同じです。

補足資料