レニショーの新ソフトウェア Compensate で空間補正が簡単に
2019年 8月
CARTO に Compensate がこのたび新たに加わりました。Compensate と XM-60 マルチアクシスキャリブレータを使うことで、工作機械に対する空間補正が迅速かつ簡単にできるようになります。
スクラップ量と機械停止時間を削減
新品の工作機械であっても、複数の自由度が測定領域全体で異なり、位置誤差が生じます。通常の稼働寿命中、機械的な摩耗によって機械の性能は下がり続け、その結果、規定の公差を実現することが難しくなり、製造パーツのスクラップ量が増えてしまうことが少なくありません。空間補正を行えば、工作機械コントローラが自動的に補正し、この誤差を小さくします。このプロセスは、XM-60 でキャリブレーションデータを取得し、Compensate で空間補正テーブルを生成することにより、速やかに実施できます。その結果、測定領域全体で性能のばらつきがなくなります。
理想的な空間補正ソリューション
XM-60 は、工作機械の軸の全 6 自由度(位置決め、垂直方向の真直度、水平方向の真直度、ピッチ、ヨー、ロール)を直接測定するシステムとして確かな評価を得ています。6 自由度は同時測定し、偏差方向の自動符号検出により、データの誤処理を回避します。測定は重力に依存しないため、X、Y または Z 軸の測定に加え、斜めの動きの測定にも使用できます。XM-60 は、まさに理想的な空間補正用ソリューションなのです。
Compensate は、Siemens VCS オプション(A3、A5 または A5 plus)を搭載した Siemens 840D コントローラに対応しています。今後のリリースでは、対応コントローラを増やしていく予定です。
Compensate および XM-60 マルチアクシスキャリブレータについては、EMO Hannover 2019(9 月 16 日~21 日)のレニショースタンド(第 6 ホール、D48 スタンド)までお越しください。
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