ラマン分光で微生物を検出
ラマン分光を使用することで、病院、製薬、臨床現場、研究現場などのさまざまな状況下で微生物の検出と同定を短時間で行うことができます。
微生物を素早く同定
短時間で簡単に微生物を同定できるため、効率、安全性が向上します。
レニショーのラマンシステムは、微生物の種、属、さらに菌株までを短時間で正確に同定して区別できる性能と感度を備えています。次のような環境で使用できます。
- 臨床現場*
- 食品産業
- 化粧品産業
- バイオ燃料製造
研究を行う場合は、時間のかかる細菌培養 (数日間かかる場合があります) が不要になり、単一の細菌細胞で分析できるようになります。
*システムは、現在 IVD 指令により CE 認定がありません。
短時間で分析
微生物を同定する時は、スピードが不可欠です。
診断 - 特に敗血症などの深刻なケースにおいて、適切な抗生物質を処方するために速い診断が必要とされる場合、短時間で分析を行うことが不可欠です。
発酵装置 - 発酵プロセス中に素早く細菌感染を防止および処置することで、確実にコスト削減につなげることができます。
乳製品 - 乳製品の製造では、バクテリオファージ感染が深刻な問題になります。レニショーラマンシステムを使用して乳酸菌株を同定することで、製品を最適化できます。
食品と化粧品 - 賞味期限の長い安全な食品や化粧品を製造するためには、有害細菌の同定が不可欠です。
高い空間分解能
高空間分解能を備えるレニショーの inVia コンフォーカルラマンマイクロスコープでは、細菌と菌類の二次代謝産物や無機沈着物を in situ で検査できます。
時間を短縮 - ラベリング不要
ラマン分光は、ラベリングが不要です。そのため、同じサンプルを使用して複数の分子種を調べることができます。これにより、異なるラベリング方法を使用した複数のサンプルを準備する必要がなく、時間を大幅に短縮できます。
その他の参考文献:
Pilat (2012) J Appl Phycol doi 10.1007/s10811-011-9754-4
Ashton et al (2011) Fut Microbiol 6(9): 991-997
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