Process Monitor
Process Monitor は、リアルタイムの計測ステータスと計測結果/履歴を表示する機能です。リマスタリングの頻度を簡単に管理できるようになります。
Process Monitor - 現場でのプロセス情報
Process Monitor の画面には、最後に測定した箇所の合否を表示するバーグラフ、選択した計測箇所の結果履歴、リマスタリングの頻度を管理するための 3 種類のステータスが表示されます。
リマスタリングのタイミングは、温度変化、経過時間、測定回数をもとに決定します。リマスタリングのタイミングになると、Process Monitor からその旨が通知されます。
履歴データは .csv ファイルや画像としてエクルポート可能で、簡単に計測結果を共有できます。
マスタリング後の温度変化
温度アイコンには、Equator に搭載された温度センサーからの読取り値が示され、最後のマスタリング以降の温度変化が表示されます。アイコンを選択すると、グラフ領域に温度の履歴データが表示されます。温度変化の許容範囲は任意で設定が可能です。温度変化が範囲内の場合はバーが緑色になり、範囲外になるとバーが赤色になります。
温度変化の許容範囲は、パーツ形状の公差やパーツの設計と材質に応じて異なります。例えば、薄いアルミパーツと厚みのあるスチールパーツでは、伸縮率が異なります。適切な温度変化の許容範囲を見極めるには、パートプログラムを連続ループさせるように設定して 1 個のパーツを計測しながら、温度変化に伴う各形状の計測値の変化を Process Monitor で記録します。いずれかの形状の計測値が許容できない値 (通常は公差の 10%) に到達した段階で、温度変化の限界を見極めることができます。
ステータスモニタの棒グラフと形状テーブル
ステータスモニタの棒グラフには、最後に測定したパーツの結果が示されます。テーブルの「In Tolerance」列には、テーブル内の各形状に対する許容値の割合が表示されます。計測値が許容値内の場合は緑になり、許容値外の場合は赤になります。また、警告用の上限と下限も設定できます。計測値がこれらの限界に到達するとバーがオレンジに変わるため、実際に NG 品ができてしまう前に調整を行うことができます。
形状テーブルでは、形状の名前、タイプ、上限許容値、下限許容値、設計値、実測値が行ごとに表示されます。
テーブルで形状を選択すると、その形状の測定履歴が画面下にグラフ表示されます。このグラフには、測定プログラムで定義された上限許容値と下限許容値、さらに管理者によりプロセスモニタリングに設定された警告用の限界値も表示されます。
