ワーク芯出しおよび寸法計測用の工作機械用プローブ
ワーク芯出しおよび寸法計測用の工作機械用プローブは、マシニングセンターや旋盤の効率化に有効です。業務の効率化、生産性の拡張にレニショーの工作機械プローブをご活用ください。
製造プロセス全体をとおして精度を確保するうえで、重要な役割を果たすのが寸法計測プローブです。ワーク芯出しの自動化、プロセスコントロール、パーツの検証を実現します。
レニショーでは、多種多様な寸法計測プローブを、標準精度、高精度、スキャニングの 3 カテゴリに分けてご用意しております。
ワークの芯出しや寸法計測の自動化を実現します。
非常に高い 3D 計測性能を誇るプローブです。
短時間での芯出し、計測、そして表面状態の把握が可能なプローブです。
プローブ計測の技術
- 標準精度プローブは、2D タッチトリガー計測のためのキネマティック機構が特徴です。
- 高精度プローブは、キネマティック機構にストレインゲージを融合し、高い精度を実現しています。
- スキャニングプローブは SPRINT™ 技術を実装し、高速で高密度な 3D データを収集します。
工作機械用プローブのメリット
プローブ計測システムや工具計測システムは製造業で広く使われています。現代の CNC コントローラには、工作機械用プローブをシームレスに導入するための標準ルーチンが搭載されているほどです。プローブのメリットについてご紹介します。
- 品質管理の改善: 寸法計測プローブでは極めて厳密な計測が可能なため、厳格な品質管理を実施できます。加工プロセスから収集したデータを解析し、プロセスを改善し品質の向上に応用することも可能です。
- 効率化: プロセスを自動化することで手計測が減り、ヒューマンエラーのリスクも減ります。検査にかかっていた時間も減り、全体的な生産性のアップにつながります。
- プロセスコントロールの向上: パーツの寸法や形状についてリアルタイムでフィードバックすることで、NG 品ができる前に調整や補正を行えます。
- コスト削減: ずれを早期に検出でき、NG 品の発生防止に効果的です。スクラップ、再加工、関連コストの削減にもつながります。
- 柔軟性アップ: 寸法計測プローブを使用することで複雑なパーツや届きにくい箇所も効率的に検査できるため、製造プロセスの幅が広がります。
プローブ計測の有用性にもっと早く気づくべきでした。OMP40-2 は使いやすいうえに精度が高く、他のものを使うのは考えられません。
Hammond Engineering 社 (オーストラリア)
プロセスで発生するばらつきの根本原因に立ち向かう
公差内で正確にパーツを作るには、加工プロセス全体からばらつきの根源を取り除くことが重要です。それには、実加工の前、最中そして後に自動プローブ計測を組み込むことが有効です。
レニショーが提唱する Productive Process Pyramid™ (ピラミッド型高生産性プロセス) を実践することで、製造プロセスのどこにプロセスコントロールを適用すればよいか明確になります。
プローブ計測は、加工を開始する前の予防型制御として適用できます。機械のコンディションを最適化しモニタリングすることは、機械から良品を一貫して製造し、想定外の停止を減らすうえで必要不可欠な作業です。
ばらつきの原因には、ワークの位置、工具の寸法、機械のオフセットなど想定できる要素があり、NG 品が生まれる理由でもあります。芯出し時にプローブ計測を行えば、これらに対処することができます。
プロセスの最中にプローブ計測を行えば、工具摩耗や温度変化など、加工作業自体から発生するばらつき要因を抑制でき、加工を進めながらプロセスにインテリジェントなフィードバックを返すことができます。
加工後にはモニタリングとして、仕様に対してプロセスと加工品をチェックすることで、加工プロセスが安定していることを確認できます。
複数の通信方式
レニショー製の工作機械用プローブと CNC コントローラとの通信方式は、機械のタイプと計測内容によって決まります。レニショープローブでは 3 種類の通信方式を採用しています。
オプチカル
赤外線を用いて通信する方式で、プローブと受信機間で直線見通しを確保する必要があります。複雑な治具が不要な小型~中型の機械に最も適します。
無線
プローブから受信機に無線で信号を伝達する方式です。周波数ホッピングスペクトラム拡散 (FHSS) 技術で、他の無線機器と干渉しない安定した通信を実現しています。大型機や直線見通しを確保できない場合に特に適します。
ハードワイヤ
プローブと受信機を信号ケーブルで接続する方式です。プローブを設置後、取り外さないような機械に適します。
よくある質問 (FAQ)
Q: ワークの芯出しや寸法計測とは何ですか?
CNC 加工におけるワーク芯出しとは、CNC 工作機械内にワークを配置し、適切にアライメントする作業を指します。ワークを正確に芯出しすることで、ばらつきのリスクが減り、正確な加工が可能になります。また、プローブを使った自動芯出しは手作業の 10 分の 1 の時間で終わることもあり、加工時間をより長く確保することができます。
寸法計測とは、加工後のパーツを計測することを指します。寸法計測は、パーツを機内に置いた状態で行い、形状や寸法が設計仕様と一致しているかどうかを確認します。プローブを使って、手動でも自動でも行えます。加工プロセス中に寸法計測を行い、計測した箇所の寸法が大きい場合、補正するように調整をかける、といったことができます。品質規格への準拠やスクラップの削減に対する効果が期待できます。
芯出しと寸法計測の両方を自動化することで、ミスが減り、高品質なパーツの加工が可能になります。
Q: 今持っているレニショー製ではないインターフェースを、レニショープローブと使用できますか?
いいえ、できません。レニショーインターフェースを参照してください。
Q: 計測前に、どのようにワークを清掃すればよいですか?
エアを使ってください。または、クーラントを使用してください。
補足資料
レニショー製工作機械用プローブを使用するには、対応するインターフェースが必要です。インターフェースについては、製品ページを参照してください。
Next step
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