工作機械用標準精度タッチプローブ
手動でのワーク芯出し/寸法計測を自動化。レニショーの標準精度タッチプローブをご紹介します。
加工時間を最大限化
ワークの芯出しや寸法計測を手作業で行っていては、貴重な加工時間が無駄になってしまいます。プローブによる自動計測なら、芯出し時間が短縮し、寸法計測も簡単になります。
レニショーの標準精度タッチプローブは、50 年以上にわたって使用されてきた、キネマティック構造のプローブです。1.00µm 2σの繰り返し精度で、ワークの正確な芯出しと計測が可能です。その他の特長:
- ダウンタイムの短縮。
- フィクスチャ/ワークの位置決めおよび回転軸のセットアップが自動化。
- 手動芯出しによる誤差の抑制。
- スクラップの低減。
- オフセット補正自動更新機能を使用したインサイクルワーク計測。
以前、あるパーツの段取りに 90 分、加工に 4 時間以上かけており、とてもではないですが許容できるものではありませんでした。今は、この段取りが 10 分で終わるようになったので、短縮した 80 分を切削に充てることができ効率が上がりました。
Sewtec Automation 社 (英国)
レニショー標準精度タッチプローブのラインナップ
推奨する対象機械 | 単一方向繰り返し精度 | 信号伝達方式 | 対応インターフェース* | 推奨スタイラス長 | |
OMP40-2 | 小型~中型のマシニングセンター、小型の複合加工機 | 1.00µm 2σ | オプチカル | OMI-2、OMI-2T、OMI-2C、OSI/OMM-2 | 最大 150mm |
OMP60 | マシニングセンター全般、小型~中型の複合加工機 | 1.00µm 2σ | オプチカル | OMI-2、OMI-2T、OMI-2C、OSI/OMM-2 | 最大 150mm |
RMP40, RMP60 | 複合加工機、マシニングセンター、門形機全般 | 1.00µm 2σ | 無線 | RMI-Q または RMI-QE** | 最大 150mm |
OLP40 | ターニングセンター | 1.00µm 2σ | オプチカル | OMI-2、OMI-2T、OMI-2C、OSI/OMM-2 | 最大 150mm |
RLP40 | ターニングセンター | 1.00µm 2σ | 無線 | RMI-Q または RMI-QE** | 最大 150mm |
LP2 | ターニングセンター、研削盤 | 1.00µm 2σ | ハードワイヤ | HSI または HSI-C | 最大 100mm |
LP2H | ターニングセンター、研削盤 | 2.00µm 2σ | ハードワイヤ | HSI または HSI-C | 最大 150mm |
*レニショー製工作機械用プローブを使用するには、対応するインターフェースが必要です。
** RMI-QE インターフェースは QE シリーズのプローブ以外とは使用できません。
オプチカル信号伝達式
OMP40-2
OMP60
OMP40-2 と OMP60 はそれぞれコンパクトなタッチトリガープローブでさまざまな計測に活用できます (OMP40-2 は直径 40mm、OMP60 は直径 63mm)。OMP40 は小型~中型のマシニングセンターに、より大径の OMP60 はマシニングセンター全般と小型~中型の複合加工機に適します。どちらもワークの芯出しと寸法計測に使用できます。
- 実証済みのキネマティックデザイン
- モジュレーテッド通信で光の干渉に高い耐性
- 360°の信号伝達範囲
- 電源 ON 方法複数対応、測定圧力調整可能 (OMP60 のみ)
- 繰り返し精度 1.00µm (2σ値)
無線信号伝達式
RMP40
RMP60
機械の大きさを問わず動作可能な超コンパクト/コンパクトプローブが RMP40 (直径 40mm) と RMP60 (直径 63mm) です。独自の無線通信方式を採用しているため、プローブとインターフェース間の直線見通しを常時確保できない場合に理想的です。
- 実証済みのキネマティック設計と周波数ホッピングスペクトラム拡散 (FHSS) 通信
- 世界的に認知されている 2.4GHz 帯 (世界主要国の無線規格に準拠)。
- 複数の電源 ON/電源 OFF 方式に対応
- 測定圧力調整可能 (RMP60 のみ)
- 繰り返し精度 1.00µm (2σ値)
旋盤用プローブ
OLP40
RLP40
旋盤や研削盤での芯出しや寸法計測に特化した堅牢設計のプローブもご用意しています。直径 40mm の超コンパクトボディのプローブです。
- 実証済みのキネマティックデザイン
- モジュレーテッド通信で光の干渉に高い耐性 (OLP40)
- 周波数ホッピングスペクトラム拡散 (FHSS) 方式による安定通信 (RLP40)
- 過酷な加工環境用に堅牢さを強化
- 繰り返し精度 1.00µm (2σ値)
モジュラプローブ
LP2 と LP2H
旋盤、マシニングセンター、CNC 研削盤におけるワークの寸法計測および芯出しに最適なプローブです。LP2 は、計測要件に合わせてスタイラスのばね圧を調整できるのが特徴です。LP2H はばね圧が高いタイプです (ばね圧の調整は不可)。より長いスタイラスを装着でき、機械の振動に対して高い耐性を備えています。どちらのタイプにも、切り粉が混ざったクーラントが存在する過酷な加工環境向けに、密封性能を強化した DD 仕様を用意しています。
- 実証済みのキネマティックデザイン
- 干渉の発生しないハードワイヤ通信
- 超小型設計 (直径 25mm)
- 過酷な加工環境にも対応した堅牢設計
- 繰り返し精度 1.00µm (2σ値) (LP2)/繰り返し精度 2.00µm (2σ値) (LP2H)
どのタイプも、OMP40M、OMP60M、RMP40M RMP60M といった各モジュラ式システムとの使用に最適です。また、研削盤などに直接取り付けてハードワイヤ式で使用することも可能です。
OMP40M と OMP60M
RMP40M と RMP60M
モジュラシステム (OMP40M/OMP60M と RMP40M/RMP60M) は、標準プローブでは到達できない形状でも計測や芯出しを行えるようにするためのシステムです。レニショーでは、非常に複雑な計測でも対応できるよう、アダプタやエクステンション、スタイラスを幅広くラインナップしています。
工作機械用プローブのキャリブレーションを全自動化
主軸プローブで高いレベルの繰り返し精度を確保するには、キャリブレーションが重要です。キャリブレーションを手作業で行っていては、ばらつきが生じるおそれがあり、計測結果にも影響がでます。
ACS-1 を導入することで手作業でキャリブレーションを行う必要がなくなり、高い精度を確保できるようになります。
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カタログ
データシート
- データシート: OMP40-2 オプチカル信号伝達方式プローブ
- データシート: OMP60 オプチカル信号伝達方式 プローブ
- データシート: RMP40 (QE) 無線信号伝達式 プローブ
- データシート: RMP40 超小型無線信号伝達式プローブ
- データシート: RMP60 (QE) 無線信号伝達式 プローブ
- データシート: RMP60 無線信号伝達式タッチプローブ
- データシート: OLP40 旋盤用オプチカル信号伝達式プローブ
- データシート: RLP40 (QE) 無線信号伝達式 プローブ
- データシート: RLP40 旋盤用無線信号伝達式プローブ
- Data sheet: LP2 modular probe system for tool setting and workpiece inspection [en]
- Data sheet: Optical modular probes [en]
- Data sheet: OMI-2 optical machine interface [en]
- データシート: OMI-2T オプチカル・マシン・インターフェース
- Data sheet: OMI-2C optical machine interface [en]
- データシート: OSI/OMM-2 オプチカル マルチプローブインターフェース システム
- データシート: RMI-Q 無線信号伝達式機械 インターフェース
- データシート: RMI-QE 無線信号伝達式機械 インターフェース
- Data sheet: HSI high speed interface [en]
- データシート: HSI-C