重工業

大きくても小さくても高精度

建設、農業、鉄道そして重工業といったセクターは、高品質で高信頼性の大型パーツを製造できる設備が必要です。レニショーは、大型マシニングセンターにて大型で高価なパーツを加工する際に直面する課題に対して、さまざまなソリューションを提案しています。

大規模なプロセスコントロールには、あらゆるサイズのマシニングセンターを正確に動作させることが極めて重要です。誤差がわずかでも軸動作に含まれていると、その誤差は大型機では顕著に現れるため、機械のキャリブレーションとメンテナンスが必要不可欠です。光学式およびレーザー式の位置決めエンコーダを使うことで、機械の動きをリアルタイムでモニタリングして、精度を確保できます。

当社の工作機械用プローブ計測システムは、パーツの芯出しや、加工に先んじた大型ケースなどのパーツのマテリアルコンディションの確認に役立ちます。ニアネットシェイプパーツを、最小限の設定で工作機械内に配置できます。アダプティブなプロセスが、パーツの位置とずれを確認し、材料を判断してセットアップ回数を削減し、加工精度を向上します。工具の摩耗は、当社の工具計測システムがモニタリングします。加工が困難な材料を切削する際に特に効果的です。

パーツ芯出しやインサイクル計測に使用する、レニショー製工作機械用プローブの多くは、大型機の慣性を相殺できるよう、オーバートラベル量が大きく設定してあります。また、安定した無線通信システムで長距離通信が可能なため、直線見通しが不要です。

高価なパーツの場合、三次元測定機で寸法測定する必要があることがほとんどです。当社の REVO® 5 軸測定システムなら、形状や表面仕上げなど、あらゆるニーズに応えられるよう多種多様なセンサーに対応しています。さらに非接触式の測定も可能です。三次元測定機のヘッドに高速動作を組み込むことで、機械の慣性と検査中のオーバートラベルが抑えて高精度を確保しつつ、検査時間を短縮しています。

従来の手法では不可能であった高強度パーツは、金属積層造形 (3D プリント) を始めとする新たな製造手法により製造できるようになっています。積層造形はさらに、超高密度な金属製パーツの試作も可能です。製品設計やテスト時に特に効果的です。