粒子解析: イメージから絞り込んだ解析対象の自動同定
粒子解析ソフトウェアモジュールは、顕微鏡イメージ上の粒子を同定します。具体的には、形態パラメータ (サイズやアスペクト比など) をレポートし、inVia™ ラマン顕微鏡を誘導して、粒子を化学的に同定します。
解析対象粒子の選別
サンプルのラマンイメージングにより、多数の粒子を可視化できますが、処理に時間がかかる場合があります。粒子解析モジュールは、イメージ内の個々の粒子の造影、サイズ分類、および分離を行い、解析用の選択元リストを生成します。あとは、詳細な化学分析の対象とする粒子を選択するだけなので、時間を節約できます。このリストは、ソートとフィルタリングができるため、粒子数が多くても管理は容易です。
- 形態による粒子のソートとフィルタリング
- 個々の粒子情報への迅速アクセス
- 詳細なカラーサムネイルによる見やすい粒子表示
さまざまな用途に対応した専用ソフトウェア
粒子解析モジュールは、さまざまな用途に応用できます。その具体例として挙げられるのが、マイクロプラスチックなど、ろ過された環境中の粒子、堆積した医薬品スプレーや吸入器、科学捜査に用いられる微量物質、グラフェンなどの 2 次元物質の解析や、細胞診などの生物学的用途です。
使いやすいシンプルなワークフロー
イメージの生成から結果のレポートまで、6 個のステップが自動ワークフローによって確実に行われます。
ニーズに合わせたサポート
レニショーのスペシャリストは、幅広いラマンアプリケーション分野にわたって豊富な経験を備えています。
本分野の詳細または他分野については、アプリケーションチームにお問い合わせください。
アプリケーションチームに問合せ詳細情報のダウンロード
-
プロダクトノート: 粒子解析モジュール
Windows® をベースとするレニショーの高性能ラマン環境ソフトウェア WiRE™ に組み込まれた粒子解析モジュールにより、複数の粒子を化学的に識別し、その情報を、直径、長さ、アスペクト比などの形態パラメータと相関させることができる。
-
アプリケーションノート: 形状を自動認識されたマイクロ プラスチック粒子のラマン分析
今回は、inVia™ ラマンマイクロスコープと粒子解析ソフトウェアを使用して、ミネラルウォーターに含まれる粒子の組成と形態を特定した。
-
アプリケーションノート: 微量指紋残痕の粒子解析
本例では、レニショーの inVia™ Qontor© コンフォーカルラマンマイクロスコープと粒子解析ソフトウェアモジュールを使用した、従来の光学顕微鏡コントラスト技法による対象化学分析を紹介する。本例では、飲料缶に付着した指紋の中の微粒子を調査し、その化学組成と粒子径に関する詳細情報を明らかにした。